スクールBlog
教室選びにもかかわる学習言語の話
2025.08.22
「言語ができる」には厳密に分けると、2種類あって、
BICSとCALPに分けられます。
ザックリ言うと、BICS基礎的対人コミュニケーション能力は、日常で使う言語のやりとり。
レストランに行ってオーダーしたり席を変えてくれとか簡単な交渉が
出来たり、という感じです。比較的短い時間で、2~3年で身に着くとされます。(期間については諸説あり)
幼い頃に数年、外国に住んでいた帰国子女の方が、「子どもの頃はペラペラだったけど、今は忘れちゃってあんまり」と
いうのは、BICSの能力があった、ということのようです。
CALPは認知的学習言語能力。(以降、学習言語と呼びます)
たとえば外国に留学して、現地の生徒と講義を聞くとか、宿題やらテストで高得点を取る
とか高度な読み書きができるにはこっちの学習言語が必要で、
5~7年ぐらい習得するのにかかると言われているのです。
そして、CALPをしっかり獲得した場合、その外国語の能力は保持されやすいとも言われています。
帰国子女の方でも、小学校高学年~中学生のあたりに海外に住んで現地校で学んで
CALPが必要とされていた場合は、英語力も保持されることのほうが多いそうです。
(日本人の帰国子女研究で有名、私自身の数名の帰国子女の同級生を見ても、この説に合っています。)
ラフに分けてしまえば、小学校英語では求められる力がBICS、
中学英語以上の英語学習では、CALPが必要なのですね。
指導者にきちんとした知識があれば、
あまりに小さな時期にライティングを無理強いさせたり、という教室にはならないはずなんです。
幼い時はBICSにまつわる比重が多くてかまいません。(お歌を歌ったり、ゲームをしたり。つまり英語の音声に沢山ふれつつ)、
鉛筆を持ち始めてから座って落ち着いて取り組める
段階が来たら、CALPを少しずつ始めようね(文字学習や文法学習)、っていうバランスが良いですね。
年齢が上がるにつれて、
徐々に、CALP(読み書き・文法・読解を含めた学習言語能力)が身に着くような
教室かどうかの見極めも大切です。
そして、CALP学習言語を身に着けるのは、とても長い期間(5~7年)かかるので、焦らず、コツコツと続けることです。
Jim Cumminsの「BICS」と「CALP」 – 一般財団法人英語教育協議会(ELEC)
