スクールBlog
英語をツールに、“考える子ども”を育てる
2025.10.28

英会話レッスンをしていると、英語力以外にも伸ばしたい子どもの力がいろいろと見えてきます。
最近は特に「考える力」に注目しています。
正直なところ、英語力がそこそこでも「考える力」があれば安心です。
反対に、「考える力」がないと英語が流暢でも中身が空っぽな人になってしまう。
英語はあくまで“ツール”ですから。
そういう意味で、レッスンでは「答えが一つではない」「人によって違う」ということを、これまで以上に大切にしています。
たとえば中高生とのレッスンでは、
・学習するトピックを自分で選ぶ
・質問を考える
・反論を考える
・・・といった活動を取り入れています。
個別レッスンなので、間違いを恐れずに話せるのも、この年頃の子どもたちにとって大きなメリットです。
「英語力 × 思考力」を鍛える学習をしていると、英検などの検定試験がむしろ簡単に感じられるかもしれません。
ですが、英検はあくまでも通過点。
中高生のうちに、さまざまな視点から考える練習をしておくことは、視野を広げ、人生のさまざまな場面で役立つと思います。
では、小学生の子どもたちでも、そんなレッスンは可能でしょうか?
私はむしろ、小学生こそ「考える習慣」を大切にしてほしいと思っています。
そこで、レッスンの中で少しずつこんな活動を取り入れています。
・単語練習では、自分が先に読むか先生が先かを自分で決める
・子どもたちからもクイズを出してもらう(ジェスチャーゲームや3ヒントクイズなど)
・絵本の登場人物についてどう思うか話してもらう(nice, kind, brave, meanなどの語を使って)
また、自分を客観的に見ることも大切です。
私のレッスンでは、ミニスピーチやミニ発表の機会が多いのですが、録画して一緒に見返します。
そのあと、本人から感想を聞きます。
「I like it!」「It’s good.」という声が聞けることもあれば、「う~ん」という反応のときも。
そんなときは、「もう一回やってみたい?」と聞いてみます。
すると、ほとんどの子がチャレンジしてくれるんです。
自分を客観的に見る=俯瞰して見ることは「メタ認知」にあたります。
メタ認知ができる人は、目標を達成する力が高いといわれています。
子どもたちには、サクセスフルな人生を歩んでほしい。
そのための小さなステップが、「録画」と「自己評価」なのです。
先日、「クリティカルシンキング」に関するセミナーを受講しました。
思えば6年ほど前、生徒の中にアメリカ在住の小学生がいて、現地の高校進学に必要なクリティカルシンキングの力を身につけたいというリクエストをいただいたことがありました。
そのときはお断りしましたが、それ以来ずっと心に残っていたテーマです。
セミナーは英語教育に関するもので、とてもエキサイティングで実践的な内容でした。
その際に紹介された本が、星友啓さんの『子どもの「考える力を伸ばす」教科書』(大和書房)です。
この一冊で、今の教育界で話題になっているトピックの多くを理解できるほど、網羅的な内容です。
クリティカルシンキングについては本の最後の章で紹介されていますが、読んでいるうちに私はふと思いました。
「自分も、レッスンでやってるじゃん(笑)」と。
ライティングレッスンでは「なりきりライティング」を行っています。
これは、別の人になりきってその人の立場で書く英作文です。
たとえば、自分はネコが苦手でも「ネコ好きの人はどんなところが好きなのか」を考えてみる。
自分はお箸で食事をするけれど、「手で食べるとどんないいことがあるのだろう」と想像してみる。
そんな活動を通して、他者の視点で考える練習をしています。
ちなみに冒頭のイラストは、今年のハロウィンレッスン用に作成したものです。
“Witch’s Stew”に入れる材料を見て、「Yucky(まずそう)」か「Yummy(おいしそう)」かを考え、Yummyなものに〇をつけるアクティビティ。
人によって感じ方が違うことに気づくことで、「認知の柔軟性」が育まれるそうです。
